古い鍵を長い間使っていると、鍵が錆びてきて段々回しにくくなってきたり、鍵穴に差しにくかったり抜けにくくなったりすることがあります。とくに、倉庫の鍵などは常に雨や風にさらされた状態でもあるので、そうした状況になりやすいといえるでしょうね。そういう意味では、定期的に鍵のメンテナンスをしたりあるいは、新しい鍵と交換するというのも一つの案として挙げられます。そうはいっても定期的なメンテナンスは大変だし、ましてや新しい鍵と交換するのはもったいない!という意見の方もいらっしゃるでしょうね。しかしながら、鍵を取り付けるというのは倉庫の中の品物が盗難に遭わないための対策でもあるので、そうした鍵を取り付けるという原点に立ち返ってみると、自ずと判断しやすくなるのではないかと思われます。
そこで鍵のメンテナンスについてですが、鍵は雨や風などが当たりやすい厳しい環境にさらされているということもあり、鍵穴にはチリやホコリが入りやすくなっています。ところが、鍵の内部には相当精密な部品が使用されているために、わずかなチリやホコリでもトラブルの元ともなりかねません。あるいは熱い日差しを毎日浴びていると、どうしても鍵穴内部の機械同士がこすれ合うような状態ともなってしまい磨耗も激しくなってしまいます。そうしたことからも、鍵穴専用の市販の潤滑剤を注入するということも大切でしょうね。ただし、クレ556のような油の潤滑スプレーは鍵にはNGなのだそうです。鍵のシリンダー内部の機械に油が付着すると、そこにチリやホコリが溜まりやすくなるようですね。もちろん使用した当初は油なので、機械の摩擦抵抗が減るので鍵の回転もよくなるようなのですが、後々逆効果ともなりやすいのだそうです。
また、合鍵を使用した場合には、合鍵のバリの部分がシリンダー内の機械を削るようになるために、鍵の調子が悪くなるという要因にもなりやすいのだそうですね。